“塗香”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ヅカウ60.0%
ずこう20.0%
づこう20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この珍貴ウヅ感覺サトリを授け給ふ、限り知られぬメグみに充ちたよき人が、此世界の外に、居られたのである。郎女は、塗香ヅカウをとり寄せて、まづ髮に塗り、手に塗り、衣を薫るばかりに匂はした。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
この珍貴うず感覚さとりを授け給う、限り知られぬめぐみに充ちたよき人が、此世界の外に、居られたのである。郎女いらつめは、塗香ずこうをとり寄せて、まず髪に塗り、手に塗り、衣をかおるばかりに匂わした。
死者の書 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
この珍貴ウヅ感覚さとりを授け給ふ、限り知られぬめぐみに充ちたよき人が、此世界の外に居られたのである。郎女は、塗香づこうをとり寄せて、まづ髪にふり灌ぎ、手に塗り、衣を薫るばかりに浄めた。(つゞく)
死者の書:――初稿版―― (新字旧仮名) / 折口信夫(著)