“もくげ”の漢字の書き方と例文
語句割合
木槿100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
此頃最も私の眼をいてゐるのは、その松原に入らうとする手前に、丁度松原に沿うた形で水田と畑とを限つた樣にして續いてゐる畔に長々と植ゑられた木槿もくげの木である。
樹木とその葉:04 木槿の花 (旧字旧仮名) / 若山牧水(著)
「まあ、奇麗な! 木槿もくげさかりですこと。白ばかりも淡白さつぱりしていぢやありませんか」
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
隣に親たちがいるので、彼もそれ以上戸を叩かず、すごすご帰って行くのだったが、いつもそれでは済まず、木槿もくげの咲いている生垣いけがきを乗りこえ、庭へおりて縁の板戸を叩くこともあった。
縮図 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)