“こみあ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:コミア
語句割合
込合44.4%
込上22.2%
混合11.1%
逆上11.1%
嘔上5.6%
衝動5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
わたしたちは七丁目なゝちやうめ終點しうてんからつて赤坂あかさかはうかへつてた……あのあひだ電車でんしやして込合こみあほどではいのに、そらあやしく雲脚くもあしひくさがつて、いまにも一降ひとふりさうだつたので、人通ひとどほりがあわたゞしく、一町場ひとちやうば二町場ふたちやうば
人魚の祠 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
その岸本の言葉を聞くと、節子は何がなしに胸が込上こみあげて来たという風で、しばらく壁の側に顔を押えながら立っていた。
新生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
混合こみあ人数にんずの崩るるごとき火水の戦場往来のつわものには、余り透いて、相撲最中の回向院えこういんが野原にでもなったような電車のていに、いささか拍子抜けの形で、お望み次第のどれにしようと
陽炎座 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
桂はうまそうに食い初めたが、僕は何となく汚らしい気がして食う気にならなかったのをむりに食い初めていると、思わず涙が逆上こみあげてきた。
非凡なる凡人 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
虫唾むしずが走る、ほほほ、と笑われると、ぐ、ぐ、と我知らず、お時が胸へ嘔上こみあげて、あとで黄色い水を吐く……
薄紅梅 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
時々胸からせぐりあげて来る涙を、強いておしつけようとしたが、どん底から衝動こみあげて来るような悲痛なおもいが、とめどもなく波だって来て為方がなかった。
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)