“隈笹”の読み方と例文
読み方割合
くまざさ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼女は今は絶体絶命、失望に眼もくらみかけたが、がれるだけは遁がれて見ようと隈笹くまざさの中へ飛び込んで息をひそめてうかがった。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
甚兵衛はびっくりして、その大きな腹をでてやったり、馬の病気にくという山奥の隈笹くまざさを食べさせたりしましたが、何のかいもありませんでした。
天下一の馬 (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
すると唄う声がはたと絶えて隈笹くまざさをガサガサ分けながら近寄って来る気配がしたが
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)