“くまざさ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
熊笹95.9%
隈笹4.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
熊笹くまざさのような胸毛を、河風にそよがせて、松の大木のごとく、ガッシと橋上に立った姿……思いきや、街の豪傑、蒲生泰軒がもうたいけんではないか!
丹下左膳:02 こけ猿の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
スポーンと紅葉こうようしげりへおちた梅雪ばいせつのからだは、まりのごとくころがりだして、土とともに、ゴロゴロと熊笹くまざさがけをころがってきた。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
彼女は今は絶体絶命、失望に眼もくらみかけたが、がれるだけは遁がれて見ようと隈笹くまざさの中へ飛び込んで息をひそめてうかがった。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
甚兵衛はびっくりして、その大きな腹をでてやったり、馬の病気にくという山奥の隈笹くまざさを食べさせたりしましたが、何のかいもありませんでした。
天下一の馬 (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
すると唄う声がはたと絶えて隈笹くまざさをガサガサ分けながら近寄って来る気配がしたが
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)