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黄乳樹
少年の
指す
方を
眺めると
如何にも
大變!
先刻吾等の
通※して
來た
黄乳樹の
林の
中より、
一頭の
猛獸が
勢鋭く
現はれて
來たのである。
柳川君、
私は
※る
日黄乳樹の
林の
邊で、
圖らずも
君等の
急難をお
助け
申した
時から、
左樣思つて
居つたのです。
斯る
島の
事とて、
路などのあらう
筈はなく、
熊笹の
間を
掻分けたり、
幾百千年來積り
積つて、
恰も
小山のやうになつて
居る
落葉の
上を
踏んだり、また
南半球に
特有の
黄乳樹とて