トップ
>
篠
>
ささ
ふりがな文庫
“
篠
(
ささ
)” の例文
悲しい声も
能
(
よ
)
くは立てず、うつろな眼は意味無く動くまでで、鳥は
篠
(
ささ
)
むらや草むらに首を突込み、ただ暁の
天
(
そら
)
を切ない心に待焦るるであろう。
雪たたき
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
庭の正面に大きな笠松の枝が低く
垂下
(
たれさが
)
って、
添杭
(
そえぐい
)
がしてあって、下の
雪見灯籠
(
ゆきみどうろう
)
に被っています。松の根元には美しい
篠
(
ささ
)
が一面に
生
(
お
)
い茂っていました。
鴎外の思い出
(新字新仮名)
/
小金井喜美子
(著)
この加頭一家は、十一月の
酉
(
とり
)
の町には吉原土手へ店を出した。熊手の
簪
(
かんざし
)
を売ったこともあったが、
篠
(
ささ
)
に通したお芋を売った。がりがりの赤目芋だった。
旧聞日本橋:06 古屋島七兵衛
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
節句の
粽
(
ちまき
)
貰いしが、
五把
(
ごわ
)
の
中
(
うち
)
に
篠
(
ささ
)
ばかりなるが二ツありき。
杏
(
あんず
)
、青梅、
李
(
すもも
)
など、幼き時は欲しきものよ。
照葉狂言
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
大江の上には
帆走
(
ほばし
)
っているやや大きい船もあれば、
篠
(
ささ
)
の葉形の
漁舟
(
ぎょしゅう
)
もあって、漁人の
釣
(
つり
)
しているらしい様子も分る。
観画談
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
▼ もっと見る
お百姓がお客様なのであるが、売手に
怖
(
おそ
)
れて近寄らないのと、売る方でも気まりが悪いので、
七夕
(
たなばた
)
の星まつりのように
篠
(
ささ
)
の枝へ
幾個
(
いくつ
)
もくくりつけて、百姓の通る道ばたに出しておいて
銭
(
ぜに
)
に代えた。
旧聞日本橋:08 木魚の顔
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
“篠(ササ)”の解説
ササ(笹、篠、筱、筿、小竹)は、イネ科タケ亜科に属する植物のうち、その茎にあたる稈(かん)を包んでいる葉鞘が枯れる時まで残るものの総称。
(出典:Wikipedia)
篠
漢検準1級
部首:⽵
17画
“篠”を含む語句
小篠
篠懸
篠原
篠山
篠掛
篠竹
長篠
篠村
飯篠
篠崎小竹
飯篠長威斎
篠崎竹雲斎
青篠
篠井
亀篠
小篠堤
篠突
秋篠
篠笹
篠笛
...