たてまつ)” の例文
新字:
かれ大御饗みあへたてまつる時に、その女矢河枝やかはえ比賣の命に大御酒盞を取らしめて獻る。ここに天皇、その大御酒盞を取らしつつ、御歌よみしたまひしく
好き葡萄酒一瓶あれば、そをたてまつらんといふ。我は今いかなる事を答へしか知らず。されどその詞と共に一間に入り來りしは彼少女なり。いかなる形ぞ。いかなる色ぞ。髮はうるしの黒さにてしかもつやあり。
たてまつる、はるか雲居に。
新頌 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
かようの次第で、御世みよごとに志摩しまの國から魚類の貢物みつぎものたてまつる時に猿女の君等にくだされるのです。
八重事代主の神をし來て、問ひたまふ時に、その父の大神に語りて、「かしこし。この國は天つ神の御子にたてまつりたまへ」といひて、その船を蹈み傾けて、天の逆手さかて青柴垣あをふしがきにうち成して