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献
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たてまつ
ふりがな文庫
“
献
(
たてまつ
)” の例文
旧字:
獻
朕
(
あ
)
れ
内典
(
ほとけのみのり
)
を
興隆
(
おこ
)
さむと
欲
(
おも
)
ふ。
方将
(
まさ
)
に
寺刹
(
てら
)
を建てむときに、
肇
(
はじ
)
めて舎利を求めき、時に、汝が祖父
司馬達等
(
しばたちと
)
便
(
すなわ
)
ち舎利を
献
(
たてまつ
)
りき。
大和古寺風物誌
(新字新仮名)
/
亀井勝一郎
(著)
本邦では普通に馬牛を食うを古来忌んだようだが、『古語拾遺』に白猪、白馬、白鶏を
御歳
(
みとせ
)
すなわち収穫の神に
献
(
たてまつ
)
ってその怒りを解く事あり。
十二支考:05 馬に関する民俗と伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
舒明
(
じょめい
)
天皇が、
宇智野
(
うちぬ
)
、
即
(
すなわ
)
ち大和
宇智
(
うち
)
郡の野(今の五条町の南、
阪合部
(
さかあいべ
)
村)に遊猟したもうた時、
中皇命
(
なかちすめらみこと
)
が
間人連老
(
はしびとのむらじおゆ
)
をして
献
(
たてまつ
)
らしめた長歌の反歌である。
万葉秀歌
(新字新仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
毎年宇治の
銘
(
めい
)
を選んで
雲上
(
うんじょう
)
に
献
(
たてまつ
)
り、「玉露」と名付けて
芳
(
ほう
)
を全国に伝ふ。当主を
坪右衛門
(
つぼえもん
)
と云ひ一男三女を持つ。
ドグラ・マグラ
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
いろいろないきさつがあって、この著者が遂に秘密の洞窟へ入ることを許されるのであるが、その度毎に、アク・アクを慰めるために、鶏のクラントウを
献
(
たてまつ
)
るのである。
牛の丸焼
(新字新仮名)
/
中谷宇吉郎
(著)
▼ もっと見る
たまたまの御客様に何か
薦
(
すす
)
めたい
献
(
たてまつ
)
りたいと思っても、工合よく思い当るものが無いので、仕方なしに裏庭の圃のジャガイモを塩ゆでにして、そして御菓子にして出しました
馬琴の小説とその当時の実社会
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
皆
(
みんな
)
よく聞け、拙者は此の釜礁が割れないから、
己
(
じぶん
)
の身を竜王様に
献
(
たてまつ
)
って、
何時
(
いつ
)
なんどき此の
生命
(
いのち
)
をお取りくだされてもかまいませんから、釜礁を一刻も早く取り
除
(
の
)
けるようにしてくだされと
海神に祈る
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
誰
(
た
)
が
献
(
たてまつ
)
る、はるか雲居に。
新頌
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
いずれも蛇を竜の幼稚なものとしたので、出雲
佐田社
(
さだのやしろ
)
へ十月初卯日ごとに竜宮から竜子を
献
(
たてまつ
)
るというも、実は海蛇だ。
十二支考:03 田原藤太竜宮入りの話
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
この歌は、
川島
(
かわしま
)
皇子が
薨
(
こう
)
ぜられた時、柿本人麿が
泊瀬部
(
はつせべ
)
皇女と
忍坂部
(
おさかべ
)
皇子とに
献
(
たてまつ
)
った歌である。
万葉秀歌
(新字新仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
洪水息んでノア
牲
(
いけにえ
)
を
献
(
たてまつ
)
って上帝に謝恩し、一同大いに悦ぶ最中に蛇来って約束通り人を求めて食わんという。
十二支考:04 蛇に関する民俗と伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
天皇(持統天皇)
雷岳
(
いかずちのおか
)
(高市郡飛鳥村大字雷)行幸の時、柿本人麿の
献
(
たてまつ
)
った歌である。
万葉秀歌
(新字新仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
『
明良洪範
(
めいりょうこうはん
)
』二四には、天正十七年四月、秀吉初め男子(名は棄君)を生む、氏郷累代の重器たる、秀郷
蜈蚣
(
むかで
)
射たる矢の根一本
献
(
たてまつ
)
る、この子三歳で早世したので
十二支考:03 田原藤太竜宮入りの話
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
海王降参の
表示
(
しるし
)
として、何を陸王に
献
(
たてまつ
)
るべきやと問うと、百ガルヴァルだけ
糧食
(
かて
)
を
上
(
たてまつ
)
れと答う。
十二支考:03 田原藤太竜宮入りの話
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
その番に
中
(
あた
)
った賢い若者が王の理髪に上る時、母の乳と麦粉で作った餅を母に
貰
(
もら
)
って持ち行き王に
献
(
たてまつ
)
る。王試み食うと
旨
(
うま
)
かったからこの青年に限って理髪が済んで殺さず。
十二支考:05 馬に関する民俗と伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
波羅門太子に教えこの栴檀を奉って立身せよという、太子往きて王に
献
(
たてまつ
)
り王これを身に塗って全快し約のごとく半国を与うるも受けず、その代りに王に乞うて五十日間あまねく貧民に施さしむ。
十二支考:01 虎に関する史話と伝説民俗
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
献
常用漢字
中学
部首:⽝
13画
“献”を含む語句
献酬
献立表
一献
献物
献立
献上
献納
数献
文献
献上物
式三献
献策
貢献
献言
献上博多
茶献上
献身的
献帝
献身
靖献遺言
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