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奉
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ほう
ふりがな文庫
“
奉
(
ほう
)” の例文
艦長松島海軍大佐
(
かんちやうまつしまかいぐんたいさ
)
は
此時
(
このとき
)
ちつとも
騷
(
さは
)
がず、
平然
(
へいぜん
)
として
指揮
(
しき
)
する
信號
(
しんがう
)
の
言
(
ことば
)
、
信號兵
(
しんがうへい
)
は
命
(
めい
)
を
奉
(
ほう
)
じて
信號旗
(
しんがうき
)
を
高
(
たか
)
く
掲
(
かゝ
)
げた。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
その
老臣
(
ろうしん
)
は、
謹
(
つつし
)
んで
天子
(
てんし
)
さまの
命
(
めい
)
を
奉
(
ほう
)
じて、
御前
(
ごぜん
)
をさがり、
妻子
(
さいし
)
・
親族
(
しんぞく
)
・
友人
(
ゆうじん
)
らに
別
(
わか
)
れを
告
(
つ
)
げて、
船
(
ふね
)
に
乗
(
の
)
って、
東
(
ひがし
)
を
指
(
さ
)
して
旅立
(
たびだ
)
ちいたしましたのであります。
不死の薬
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
既
(
すで
)
に一
燼
(
じん
)
の薪となるべきを、幸に
字
(
じ
)
を
識
(
しる
)
者に
遇
(
あひ
)
ひて
死灰
(
しくわい
)
をのがれ、
韻客
(
ゐんかく
)
の
為
(
ため
)
に
題詠
(
だいえい
)
の
美言
(
びげん
)
をうけたるのみならず、
竟
(
つひ
)
には
椎谷侯
(
しひやこう
)
の
愛
(
あい
)
を
奉
(
ほう
)
じて身を
宝庫
(
ほうこ
)
に安んじ
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
殊
(
こと
)
に政府の
新陳
(
しんちん
)
変更
(
へんこう
)
するに当りて、前政府の士人等が自立の
資
(
し
)
を失い、
糊口
(
ここう
)
の
為
(
た
)
めに新政府に職を
奉
(
ほう
)
ずるがごときは、世界
古今
(
ここん
)
普通の
談
(
だん
)
にして
毫
(
ごう
)
も
怪
(
あや
)
しむに足らず
瘠我慢の説:02 瘠我慢の説
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
「
取舵
(
とりかじ
)
!」と
雷
(
らい
)
のごとき声はさらに
一喝
(
いっかつ
)
せり。半死の
船子
(
ふなこ
)
は
最早
(
もはや
)
神明
(
しんめい
)
の
威令
(
いれい
)
をも
奉
(
ほう
)
ずる
能
(
あた
)
わざりき。
取舵
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
天下
(
てんか
)
の
勢力
(
せいりょく
)
を一
門
(
もん
)
にあつめて、いばっていた
平家
(
へいけ
)
も、とうとう
源氏
(
げんじ
)
のためにほろぼされて、
安徳天皇
(
あんとくてんのう
)
を
奉
(
ほう
)
じて、
壇
(
だん
)
ノ
浦
(
うら
)
のもくずときえてからというもの、この壇ノ浦いったいには
壇ノ浦の鬼火
(新字新仮名)
/
下村千秋
(著)
「……や。林師範だぞ」「
豹子頭
(
ひょうしとう
)
か」と、小声をかわしていたと思うと、たちまち、どどどっと階段を降りて、高御曹司を、
白馬
(
はくば
)
金鞍
(
きんあん
)
の上に
奉
(
ほう
)
じ、まるで落花を捲いた
埃
(
ほこり
)
のように逃げ去った。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
後醍醐
(
ごだいご
)
天皇の
延元
(
えんげん
)
元年以来五十余年で
廃絶
(
はいぜつ
)
したとなっているけれども、そののち
嘉吉
(
かきつ
)
三年九月二十三日の
夜半
(
やはん
)
、
楠
(
くすのき
)
二郎正秀と云う者が
大覚寺統
(
だいかくじとう
)
の親王
万寿寺宮
(
まんじゅじのみや
)
を
奉
(
ほう
)
じて、急に
土御門
(
つちみかど
)
内裏
(
だいり
)
を
襲
(
おそ
)
い
吉野葛
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
無心の
勢力
(
せいりき
)
萬物
(
ばんぶつ
)
の
種
(
たね
)
は、祭壇に捧ぐる如く、
汝
(
なれ
)
を
奉
(
ほう
)
ぜむ。
母
(旧字旧仮名)
/
アダ・ネグリ
(著)
奉
(
ほう
)
じて魯に奔るところだ。
後
(
あと
)
はよろしく頼む。
弟子
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
既
(
すで
)
に一
燼
(
じん
)
の薪となるべきを、幸に
字
(
じ
)
を
識
(
しる
)
者に
遇
(
あひ
)
ひて
死灰
(
しくわい
)
をのがれ、
韻客
(
ゐんかく
)
の
為
(
ため
)
に
題詠
(
だいえい
)
の
美言
(
びげん
)
をうけたるのみならず、
竟
(
つひ
)
には
椎谷侯
(
しひやこう
)
の
愛
(
あい
)
を
奉
(
ほう
)
じて身を
宝庫
(
ほうこ
)
に安んじ
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
討手
(
うって
)
の
追撃
(
ついげき
)
を受けて宮は自害し給い、神器のうち
宝剣
(
ほうけん
)
と鏡とは取り返されたが、
神璽
(
しんじ
)
のみは南朝方の手に残ったので、楠氏
越智
(
おち
)
氏の一族
等
(
ら
)
は
更
(
さら
)
に宮の
御子
(
みこ
)
お
二方
(
ふたかた
)
を
奉
(
ほう
)
じて義兵を挙げ、
伊勢
(
いせ
)
から
紀井
(
きい
)
吉野葛
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
“奉”の解説
奉(ほう)は、漢姓の一つ。
(出典:Wikipedia)
奉
常用漢字
中学
部首:⼤
8画
“奉”を含む語句
奉仕
奉公
奉行
奉職
供奉
奉書
奉存候
遵奉
郡奉行
奉行所
御奉公
奉納
町奉行
勘定奉行
作事奉行
奉加帳
奉教人
奉化
日奉部
寺社奉行
...