“威令”の読み方と例文
読み方割合
いれい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
取舵とりかじ!」とらいのごとき声はさらに一喝いっかつせり。半死の船子ふなこ最早もはや神明しんめい威令いれいをもほうずるあたわざりき。
取舵 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
日頃は、主従以上、親子以上、仲睦なかむつまじい叔父おいであったが、るるに過ぎて、ひとつ蹉跌さてつが生じると、ふたりの仲には、威令いれいや尊敬を持とうとしても持てなかった。
新書太閤記:08 第八分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
まことに、威令いれいならびなき垢すり旗本なんです。
丹下左膳:02 こけ猿の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)