“取舵”の読み方と例文
読み方割合
とりかじ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
取舵とりかじだい‼」と叫ぶと見えしが、早くもともかた転行ころげゆき、疲れたる船子ふなこの握れるを奪いて、金輪際こんりんざいより生えたるごとくに突立つったちたり。
取舵 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
少し面舵おもかじ、——そうだ、——ようそろ(註七四)、——面舵、——少し取舵とりかじ、——ようそろ、——ようそろ!
すると、伝馬はどうしたのか、急に取舵とりかじをとって、みよしを桜とは反対の山の宿しゅく河岸かしに向けはじめた。
ひょっとこ (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)