“とりかじ”の漢字の書き方と例文
語句割合
取舵100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
まんじ丸は徐々じょじょと川口へ向ってすべりだしてくる。そして、やや取舵とりかじに一のくいとすれすれに鏡の海へかみかけた。啓之助の船は、脇備えの形をとって、その後から漕ぎ従う用意をする。
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
取舵とりかじ一杯」
空襲葬送曲 (新字新仮名) / 海野十三(著)
取舵とりかじ!」とらいのごとき声はさらに一喝いっかつせり。半死の船子ふなこ最早もはや神明しんめい威令いれいをもほうずるあたわざりき。
取舵 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)