“回生剤”の読み方と例文
読み方割合
きつけ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
後見が、回生剤きつけを呑まそうと首を抱く。一人が、装束の襟をくつろげようと、あの人の胸を開けたかと思うと、キャッと云って尻持をついたはどうです。
南地心中 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「先生、おしいことをしました、おんなじ一杯回生剤きつけを頂かして下さるのなら、先方むこうへ参りませんさきに、こうやって、」
三枚続 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
三度五度は訳も解らず、宿のものが回生剤きつけだ、水だ、で介抱して、それでまた開きも着いたが、日一日数は重なる。段々開きが遅くなって、はげしい時は、半時も夢中で居る。
星女郎 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)