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回生剤
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きつけ
ふりがな文庫
“
回生剤
(
きつけ
)” の例文
後見が、
回生剤
(
きつけ
)
を呑まそうと首を抱く。一人が、装束の襟を
寛
(
くつろ
)
げようと、あの人の胸を開けたかと思うと、キャッと云って尻持をついたはどうです。
南地心中
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「先生、
惜
(
おし
)
いことをしました、
同
(
おんなじ
)
一杯
回生剤
(
きつけ
)
を頂かして下さるのなら、
先方
(
むこう
)
へ参りません
前
(
さき
)
に、こうやって、」
三枚続
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
三度五度は訳も解らず、宿のものが
回生剤
(
きつけ
)
だ、水だ、で介抱して、それでまた開きも着いたが、日一日数は重なる。段々開きが遅くなって、
激
(
はげし
)
い時は、半時も夢中で居る。
星女郎
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
羞含
(
はにか
)
んで、ぼうとなって、
俯向
(
うつむ
)
くので話が
極
(
きま
)
って、
赫
(
かっ
)
と
逆上
(
のぼ
)
せた奴を車に乗せて、
回生剤
(
きつけ
)
のような酒をのませる、こいつを三々九度と云うのよ。そこで寝て
起
(
おき
)
りゃ人の女房だ。
婦系図
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
一座の
座頭
(
ざがしら
)
となりて後も、舞台に
烈
(
はげ
)
しき
働
(
はたらき
)
しては、楽屋に倒れて、その弟子と、その妹と、その養う
児
(
こ
)
と、取縋り
立蔽
(
たちおお
)
いて
回生剤
(
きつけ
)
を呑ませ呼び
活
(
い
)
けたる、技芸の鍛錬積りたれば
照葉狂言
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
回生剤
(
きつけ
)
として、その水にしたたらして置くが
習
(
ならい
)
じゃ。
草迷宮
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
回
常用漢字
小2
部首:⼞
6画
生
常用漢字
小1
部首:⽣
5画
剤
常用漢字
中学
部首:⼑
10画
“回生”で始まる語句
回生
回生薬