啣楊枝くわえようじ)” の例文
啣楊枝くわえようじをした酔払よっぱらいまじりの、浮かれ浮かれた人数が、前後に揃って、この小路をぞろぞろ通るように思われる……まだその上に、小橋を渡る跫音あしおとが、左右の土塀へ、そこをむように
絵本の春 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
微酔機嫌ほろえいきげん啣楊枝くわえようじでいびつに坐ッていたのはお政で。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
平次は啣楊枝くわえようじで淡い陽の中から声をかけます。