“こようじ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
小楊枝69.0%
小楊子31.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
小婢こおんなが茶を運んで来た。菓子が無いので、有り合せのなしき、数が無いので小さく切って、小楊枝こようじえて出した。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
もとのお茶屋へ還って往くと、酒にった青柳は、取ちらかった座敷の真中に、座蒲団ざぶとんを枕にして寝ていたが、おとらも赤い顔をして、小楊枝こようじを使っていた。
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
蒸せたか蒸せないかを知るには小楊子こようじかあるいは外の細いものを真中へ通してみて何も附かなければよし、生々なまなましい処が附いて来ればまたしばらく蒸します。
食道楽:冬の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
堪能たんのうしたといったように、しきりと小楊子こようじで歯をせせくっていましたが、座敷へはいってきた小女の顔をみると、やんわりと、まずこんなふうにいったもので——。