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小楊子
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こようじ
ふりがな文庫
“
小楊子
(
こようじ
)” の例文
三郎が今夕飯を済ませて、
小楊子
(
こようじ
)
を使いながら、鼻唄かなんか歌っている所へ、ヒョッコリと久し振りに明智小五郎が訪ねて来ました。
屋根裏の散歩者
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
銭亀
(
ぜにがめ
)
ほどのわりがらこに結って、
小楊子
(
こようじ
)
の小々太い位なのではあるが、それこそ水の垂れそうな
鼈甲
(
べっこう
)
の
中差
(
なかざし
)
と、みみかきのついた
後差
(
うしろざ
)
しをさした。
旧聞日本橋:03 蕎麦屋の利久
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
蒸せたか蒸せないかを知るには
小楊子
(
こようじ
)
かあるいは外の細いものを真中へ通してみて何も附かなければよし、
生々
(
なまなま
)
しい処が附いて来ればまた
暫
(
しばら
)
く蒸します。
食道楽:冬の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
堪能
(
たんのう
)
したといったように、しきりと
小楊子
(
こようじ
)
で歯をせせくっていましたが、座敷へはいってきた小女の顔をみると、やんわりと、まずこんなふうにいったもので——。
右門捕物帖:07 村正騒動
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
だが監禁室にはそんな棒切れは厳禁になっている。いや棒切れどころか、硬いものは
釘
(
くぎ
)
一本
小楊子
(
こようじ
)
一本でも許されないのだ。——遂にこの計画は実行ができないのであろうか。
鍵から抜け出した女
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
▼ もっと見る
岩魚
(
いはな
)
の
大
(
だい
)
を三
匹
(
びき
)
食
(
く
)
つて
咽喉
(
のど
)
を
渇
(
かは
)
かすやうな
尋常
(
じんじやう
)
なのではない。
和井内
(
わゐない
)
自慢
(
じまん
)
のカバチエツポの
肥
(
ふと
)
つた
処
(
ところ
)
を、
二尾
(
ふたつ
)
塩焼
(
しほや
)
きでぺろりと
平
(
たひら
)
げて、あとをお
茶漬
(
ちやづけ
)
さら/\で
小楊子
(
こようじ
)
を
使
(
つか
)
ふ。……
十和田湖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
吉川は少し意外そうな顔をして、今まで使っていた食後の
小楊子
(
こようじ
)
を口から吐き出した。それから
内隠袋
(
うちがくし
)
を
探
(
さぐ
)
って
莨入
(
たばこいれ
)
を取り出そうとした。津田はすぐ灰皿の上にあった
燐寸
(
マッチ
)
を
擦
(
す
)
った。
明暗
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
その秘術というは、なんでも
木片
(
もくへん
)
をナイフでけずって、
小楊子
(
こようじ
)
みたいなものを造り、それを叩いて「動け!」というと、その木屑が、
起
(
た
)
ちあがってヒョックリ、ヒョックリ躍り出す。
人造物語
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
その外
栃
(
とち
)
の
木
(
き
)
の
小楊子
(
こようじ
)
を
咬
(
くわ
)
えながら酒を飲むと酔わないとか、テンポコ梨の実を
噛
(
か
)
みながらお酒を飲むと酔わないとか申すのもやっぱりその物にアルコール分を吸収せられるからでしょう。
食道楽:冬の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
大匙へ一杯ずつ
掬
(
すく
)
って油の中へそうっと落して気長に揚げますが揚がったと思う時分
小楊子
(
こようじ
)
を刺し込んでみて何も着いて来なければ新聞紙か西洋紙の
吸取紙
(
すいとりがみ
)
の上へ一つ一つ置いて油を切ります。
食道楽:秋の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
小
常用漢字
小1
部首:⼩
3画
楊
漢検準1級
部首:⽊
13画
子
常用漢字
小1
部首:⼦
3画
“小楊”で始まる語句
小楊枝
小楊枝入