“据膳”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
すえぜん75.0%
すゑぜん25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
其許そこもとは、武蔵の捕われが、遅れれば遅れるほど、安閑と、寺に泊って、据膳すえぜんさげ膳で、お通さんを追い廻していられるからかまうまいが……」
宮本武蔵:02 地の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
さりとて気ざな咳払ひして据膳すえぜんならでは喰ひやせぬといふほどの自惚うぬぼれもなければ、まづ小当りに当つて出来やすきを取る。
桑中喜語 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
「お疲れでしたでせう。相済みませんでした。」夫婦から一寸ちよつと離れた据膳すゑぜんはしをとつたAさんが、まゆを寄せて見せた。
姉弟と新聞配達 (新字旧仮名) / 犬養健(著)
うちにのら/\としてれば、兩親りやうしんもとより、如何いかひといわ、とつてあにじやひと手前てまへ据膳すゑぜん突出つきだして、小楊枝こやうじ奧齒おくば加穀飯かてめしをせゝつてはられぬところから、いろツぽくむねおさへて
一席話 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)