“据物斬”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
すえものぎり40.9%
すえものぎ27.3%
すゑものぎり27.3%
すゑものぎ4.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「覚悟の上のお手討だ。家来の腕利きにやらせたのでない証拠は、この切口の乱暴な様子で解るだろう。据物斬すえものぎりの腕がなきゃ人間の首は切れねえ」
かれはただ、この凄腕すごうでのある孫兵衛——丹石流の据物斬すえものぎりに、妖妙ようみょうわざをもつお十夜を、うまく利用しようというつもりなのである。
鳴門秘帖:02 江戸の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
體術と据物斬すゑものぎりひいでたといふ、お菊殺しの下手人は誰? どうくびひねつたところで、ガラツ八には解りさうもなかつたのです。
東京では祝賀會に、豚の据物斬すゑものぎりをして、豚汁をつくり、祝酒いはひざけを飮むことが多かつた。父は豚の据物斬すゑものぎりが自慢だつたが、そんな時の父を、私はあんまり好かない。
日本橋あたり (旧字旧仮名) / 長谷川時雨(著)