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据物斬
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すえものぎ
ふりがな文庫
“
据物斬
(
すえものぎ
)” の例文
かれはただ、この
凄腕
(
すごうで
)
のある孫兵衛——丹石流の
据物斬
(
すえものぎ
)
りに、
妖妙
(
ようみょう
)
な
技
(
わざ
)
をもつお十夜を、うまく利用しようというつもりなのである。
鳴門秘帖:02 江戸の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
相手がやくざ者なら背中の方がもっと
割
(
さ
)
けているはずだ、——ところが、権次は背後から斬られているくせに、切先が胸の方へ下がっている、これは
据物斬
(
すえものぎ
)
りの名人の腕前だ。
銭形平次捕物控:140 五つの命
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
『平四郎。聞けばおぬしは、萩井家の道場でも、
据物斬
(
すえものぎ
)
りでは、第一の腕だそうだな。……嫌な役目だがひとつ引受けてくれんか』
夏虫行燈
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
と——思うといつの間にか、万吉の後ろへ、ぬウと立ったお十夜が、そぼろ助広に手をかけて、
据物斬
(
すえものぎ
)
り! 息を計っていたのである。
鳴門秘帖:02 江戸の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
上へ刀を振りかぶれる空間があれば、
据物斬
(
すえものぎ
)
り、ただ一
揮
(
ふり
)
に割りつけること、孫兵衛の手になんの苦もないことだろうが、見当のつかない暗闇。
鳴門秘帖:05 剣山の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
「今し方もここへ見えた、見廻り役人の話では、刀試しじゃない
物盗
(
ものと
)
りの
侍
(
さむらい
)
で、しかも、毎晩
殺
(
や
)
られる手口を見ると、
据物斬
(
すえものぎ
)
りの達者らしいというこった」
鳴門秘帖:01 上方の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「うん、それじゃ一つ庭先で、
丹石流
(
たんせきりゅう
)
の
据物斬
(
すえものぎ
)
りを見せてやろうか。おい、手を貸せ!」
鳴門秘帖:01 上方の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「ウム!」と
据物斬
(
すえものぎ
)
りの腰、息を含んで、右手は固く、刀の
柄糸
(
つかいと
)
へ食い込んだ。
鳴門秘帖:01 上方の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
第一、平生
殺傷沙汰
(
さっしょうざた
)
多く、
辻斬
(
つじぎ
)
り
据物斬
(
すえものぎ
)
りなど好む事
濞かみ浪人
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
据
常用漢字
中学
部首:⼿
11画
物
常用漢字
小3
部首:⽜
8画
斬
常用漢字
中学
部首:⽄
11画
“据物”で始まる語句
据物