“すえものぎ”の漢字の書き方と例文
語句割合
据物斬100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と——思うといつの間にか、万吉の後ろへ、ぬウと立ったお十夜が、そぼろ助広に手をかけて、据物斬すえものぎり! 息を計っていたのである。
鳴門秘帖:02 江戸の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
上へ刀を振りかぶれる空間があれば、据物斬すえものぎり、ただ一ふりに割りつけること、孫兵衛の手になんの苦もないことだろうが、見当のつかない暗闇。
鳴門秘帖:05 剣山の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「今し方もここへ見えた、見廻り役人の話では、刀試しじゃない物盗ものとりのさむらいで、しかも、毎晩られる手口を見ると、据物斬すえものぎりの達者らしいというこった」
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)