“がんちう”の漢字の書き方と例文
語句割合
眼中100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
心掛候に付きへだて候へども伊豆守御役宅に於て天一坊樣御面部をひそかに拜し奉りしに御目とほゝの間に凶相きようさうあり存外ぞんぐわいなるたくみあるの相にて又眼中がんちう赤筋あかすぢあつひとみ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
ことに、ある時、ある場合に、舞台の真中まんなかに立つて、手をひろげて見たり、そらにらんで見たりするときは、観客の眼中がんちうほかのものは一切入り込む余地のない位強烈な刺激を与へる。
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
隨分ずいぶん無謀むぼうことだ、今頃いまごろからかゝ深林しんりんむかつて探險たんけんするのは、けれどけうじやうじたる吾等われら眼中がんちうには、むかところてきなしといふいきほひで、二三すゝんで、その深林しんりんやうや間近まぢかになつた時分じぶんまつたれた。