“おしい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
押入80.0%
推入13.3%
6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
刀を持って内へ押入おしいる組になったり、弓を持って外で立番する組にもなった。どちらの組に加っても、相当な働きをした。
女強盗 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
二隅を折りて襟をばかいあけ、胸のあたりいと白きにそのくれない推入おしいれながら
照葉狂言 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
叔父は園田孫兵衛そのだまごべえと言いて、文三の亡父の為めには実弟に当る男、慈悲深く、あわれッぽく、しかも律義りちぎ真当まっとうの気質ゆえ人のけも宜いが、おしいかなと気が弱すぎる。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
一人は年齢ねんぱい二十二三の男、顔色は蒼味あおみ七分に土気三分、どうもよろしくないが、ひいでまゆ儼然きっとした眼付で、ズーと押徹おしとおった鼻筋、ただおしいかな口元がと尋常でないばかり。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)