)” の例文
町の裏に繁っていた森も年々にり尽されて、痩せ土には米もみのらないのであった。唯一の得意先であった足尾の方へ荷物を運ぶ馬も今は何ほども立たなかった。
(新字新仮名) / 徳田秋声(著)
二人は一緒になつて、そこらの木をり倒して、それをたきぎいた。自動車王は少し挽き疲れたので、あたりの切株に腰を下した。そして掌面てのひらにへばりついた鋸屑おがくづの儘で、額の汗を押しぬぐつた。