“北伐”の読み方と例文
読み方割合
ほくばつ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ひいて因杅いんう将軍公孫敖こうそんごうは騎一万歩三万をもって雁門を、游撃ゆうげき将軍韓説かんせつは歩三万をもって五原ごげんを、それぞれ進発する。近来にない大北伐ほくばつである。
李陵 (新字新仮名) / 中島敦(著)
「ここには、亡き馬超ばちょうつかがある。いまわが蜀軍の北伐ほくばつに遭うて、地下白骨の自己を嘆じ、なつかしくも思っているだろう。祭をいとなんでやるがよい」
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
曹軍の北伐ほくばつにあたって、戦乱の地から移ってきた知人のはなしに、曹操は河北の平定後、漳河しょうがのほとりに楼台を築いて、これを銅雀台どうじゃくだいと名づけ、造営落工までの費え千余日
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)