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伐
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う
ふりがな文庫
“
伐
(
う
)” の例文
其の時院の
御
(
み
)
けしきかはらせ給ひ、汝聞け、帝位は人の
極
(
きはみ
)
なり。
若
(
も
)
し
人道
(
にんだう
)
上
(
かみ
)
より乱す
則
(
とき
)
は、天の
命
(
めい
)
に応じ、
民
(
たみ
)
の
望
(
のぞみ
)
に
順
(
したが
)
うて是を
伐
(
う
)
つ。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
支那でも斉の桓公孤竹国を
伐
(
う
)
ち春往き冬
反
(
かえ
)
るとて道を失うた時管仲老馬を放ちて随い行きついに道を得たという(『韓非』説林上)。
十二支考:05 馬に関する民俗と伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
〔評〕官軍江戸を
伐
(
う
)
つ、關西諸侯兵を出して之に從ふ。是より先き
尾藩
(
びはん
)
宗家
(
そうけ
)
を
援
(
たす
)
けんと欲する者ありて、
私
(
ひそ
)
かに
聲息
(
せいそく
)
を江戸に
通
(
つう
)
ず。
南洲手抄言志録:03 南洲手抄言志録
(旧字旧仮名)
/
秋月種樹
、
佐藤一斎
(著)
神功皇后の
新羅
(
しらぎ
)
征伐は、熊襲の背後を成す新羅を
伐
(
う
)
つと共に、この任那を新羅の圧迫より救援されるための
出師
(
すゐし
)
であつたとも云はれる。
二千六百年史抄
(新字旧仮名)
/
菊池寛
(著)
司馬穰苴
(
しばじやうしよ
)
は
田完
(
でんくわん
)
の
(一)
苗裔
(
べうえい
)
也
(
なり
)
。
齊
(
せい
)
の
景公
(
けいこう
)
の
時
(
とき
)
、
晉
(
しん
)
は
(二)
阿
(
あ
)
・
甄
(
けん
)
を
伐
(
う
)
ち、
而
(
しかう
)
して
燕
(
えん
)
は
(三)
河上
(
かじやう
)
を
侵
(
をか
)
し、
齊
(
せい
)
の
師
(
し
)
敗績
(
はいせき
)
せり。
景公
(
けいこう
)
之
(
これ
)
を
患
(
うれ
)
ふ。
国訳史記列伝:04 司馬穰苴列伝第四
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
▼ もっと見る
まず汝らの軽兵をさし向けておいて、後、彼の疲労
困憊
(
こんぱい
)
を見すましてからいちどに大軍をおしすすめて
伐
(
う
)
つ。予も、やがて漢中へ行くであろう
三国志:11 五丈原の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
もし白昼にまなこを正しく開くならば、その日天子の黄金の
征欠
(
そや
)
に
伐
(
う
)
たれるぢゃ。それほどまでに我等は
悪業
(
あくごふ
)
の身ぢゃ。又人及諸の強鳥を恐る。な。
二十六夜
(新字旧仮名)
/
宮沢賢治
(著)
楚が
呉
(
ご
)
を
伐
(
う
)
った時、
工尹商陽
(
こういんしょうよう
)
という者が呉の師を追うたが、同乗の王子
棄疾
(
きしつ
)
に「王事なり。子、弓を手にして可なり。」といわれて始めて弓を執り
弟子
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
済南の
防禦
(
ぼうぎょ
)
、徳州の回復に、其の材を認められて、
平燕
(
へいえん
)
将軍となり、
陳暉
(
ちんき
)
、
平安
(
へいあん
)
、
馬溥
(
ばふ
)
、
徐真
(
じょしん
)
等の上に立ち、
呉傑
(
ごけつ
)
、
徐凱
(
じょがい
)
等と
与
(
とも
)
に燕を
伐
(
う
)
つの任に当りぬ。
運命
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
○英国王、洋中ニ於テ我国人ヲ捕ヘ、強テ之ニ武器ヲ与ヘ、其本国ニ向テ其親戚朋友ヲ
伐
(
う
)
タシメントセリ。
アメリカ独立宣言
(新字旧仮名)
/
トマス・ジェファーソン
(著)
……けど、
他人
(
ひと
)
に言わせると、——あれはもう、二十幾年にもなるかいや——筑紫で
伐
(
う
)
たれなされた
前太宰少弐
(
ぜんだざいのしょうに
)
—藤原広嗣—の殿に
生写
(
しょううつ
)
しじゃ、とも言うがいよ。
死者の書
(新字新仮名)
/
折口信夫
(著)
周
(
しゅう
)
の
武王
(
ぶおう
)
が
殷
(
いん
)
の
紂王
(
ちゅうおう
)
を
伐
(
う
)
たんと出征したとき、民みな
武王
(
ぶおう
)
の意を迎えたが、
伯夷叔斉
(
はくいしゅくせい
)
のみは独立行動に
出
(
い
)
でて、
武王
(
ぶおう
)
の馬を
叩
(
たた
)
いて
諫
(
いさ
)
めた。左右の者ども両人を
兵
(
へい
)
せんとした。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
己酉
(
つちのととり
)
(二十八日)……さらに
日本
(
やまと
)
の
乱伍
(
らんご
)
、
中軍
(
ちゅうぐん
)
の卒を率いて進みて大唐の軍を
伐
(
う
)
つ。大唐、
便
(
すなわ
)
ち左右より船を
夾
(
はさ
)
みて
繞
(
めぐ
)
り戦う。
須臾
(
とき
)
の
際
(
ま
)
に
官軍
(
みいくさ
)
敗績
(
やぶ
)
れぬ。水に
赴
(
おもむ
)
きて
溺死
(
しぬ
)
る者
衆
(
おお
)
し。
金将軍
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
いわゆる象山が「微臣別に謀を
伐
(
う
)
つの策有り、
安
(
いずく
)
んぞ風船を得て
聖東
(
ワシントン
)
に下らん」
吉田松陰
(新字新仮名)
/
徳富蘇峰
(著)
狭手彦の軍を
卒
(
ひき
)
ひて、
任那
(
みまな
)
を鎮め、また
高麗
(
こま
)
を
伐
(
う
)
ちしことは
書
(
ふみ
)
に見ゆ。
松浦あがた
(新字旧仮名)
/
蒲原有明
(著)
さても今
復
(
また
)
フランスは、アラビヤの、都督を
伐
(
う
)
ちて誇れるも……
ランボオ詩集≪学校時代の詩≫
(新字旧仮名)
/
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー
(著)
丁々
(
とうとう
)
と
白檀
(
びやくだん
)
を
伐
(
う
)
つ
斧
(
をの
)
の
音
(
おと
)
。
邪宗門
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
これは無双の吉瑞で他邦人がこの国を兎ほど弱しと侮って
伐
(
う
)
つと実は虎ほど強いと判る
兆
(
きざし
)
とあってこの地に都を定めたという。
十二支考:01 虎に関する史話と伝説民俗
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
武王
(
ぶわう
)
、
(二六)
木主
(
ぼくしゆ
)
を
載
(
の
)
せ、
號
(
がう
)
して
文王
(
ぶんわう
)
と
爲
(
な
)
し、
東
(
ひがし
)
のかた
(二七)
紂
(
ちう
)
を
伐
(
う
)
つ。
伯夷
(
はくい
)
・
叔齊
(
しゆくせい
)
(二八)
馬
(
うま
)
を
叩
(
ひか
)
へて
諫
(
いさ
)
めて
曰
(
いは
)
く
国訳史記列伝:01 伯夷列伝第一
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
「かくとも知らず、いま曹操はこの馬騰に兵馬をあずけて、南方を
伐
(
う
)
てという。これこそ、実に天の与えた
秋
(
とき
)
ではないか」
三国志:08 望蜀の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
それをもし上にたつ天子から人道を乱すときは、天の命ずるところにしたがい、民の与望にこたえて、天子たりともこれを
伐
(
う
)
つのが聖賢の道である。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
もし白昼にまなこを正しく開くならば、その日天子の黄金の
征矢
(
そや
)
に
伐
(
う
)
たれるじゃ。それほどまでに我等は
悪業
(
あくごう
)
の身じゃ。又人及諸の強鳥を恐る。な。
二十六夜
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
太祖顧みて殷に語りたまわく、
汝
(
なんじ
)
老成忠信、幼主を託すべしと。誓書および遺詔を出して授けたまい、
敢
(
あえ
)
て天に
違
(
たが
)
う者あらば、朕が
為
(
ため
)
に
之
(
これ
)
を
伐
(
う
)
て、と言い
訖
(
おわ
)
りて
崩
(
かく
)
れたまえるなり。
運命
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
同じ年、斉の
陳恒
(
ちんこう
)
がその君を
弑
(
しい
)
した。孔子は
斎戒
(
さいかい
)
すること三日の後、哀公の前に出て、義のために斉を
伐
(
う
)
たんことを請うた。請うこと三度。斉の強さを恐れた哀公は聴こうとしない。
弟子
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
神武天皇の大和の
宇陀
(
うだ
)
を
伐
(
う
)
たれた際には、敵の
兄磯城
(
エシキ
)
・
弟磯城
(
オトシキ
)
の側にも、天皇の方にも、
男軍
(
ヲイクサ
)
・
女軍
(
メイクサ
)
が編成せられていた。「いくさ」という語の古い用語例は軍人・軍隊という意である。
最古日本の女性生活の根柢
(新字新仮名)
/
折口信夫
(著)
蛇足の
喩
(
たと
)
えは『戦国策』に見ゆ。昭陽楚の将として魏を
伐
(
う
)
ち更に斉を攻めた時、弁士
陳軫
(
ちんしん
)
斉を救うためこの喩えを説き、昭陽に
軍
(
いくさ
)
を
罷
(
や
)
めしめた。
十二支考:04 蛇に関する民俗と伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
「それがしに一軍をお貸しあれば、
葭萌関
(
かぼうかん
)
を破って、一路蜀に入り、玄徳を
伐
(
う
)
って、今日の厚恩におむくいして見せん」
三国志:09 図南の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
廼
(
すなは
)
ち
關其思
(
くわんきし
)
を
戮
(
りく
)
して
曰
(
いは
)
く、「
胡
(
こ
)
は
(一〇三)
兄弟
(
けいてい
)
の
國
(
くに
)
也
(
なり
)
、
子
(
し
)
之
(
これ
)
を
伐
(
う
)
てと
言
(
い
)
ふは
何
(
なん
)
ぞや」と。
胡君
(
こくん
)
之
(
これ
)
を
聞
(
き
)
いて、
鄭
(
てい
)
を
以
(
もつ
)
て
己
(
おのれ
)
に
親
(
した
)
しむと
爲
(
な
)
して、
鄭
(
てい
)
に
備
(
そな
)
へず。
鄭人
(
ていひと
)
胡
(
こ
)
を
襲
(
おそ
)
うて
之
(
これ
)
を
取
(
と
)
れり。
国訳史記列伝:03 老荘申韓列伝第三
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
六一
臣として君を
伐
(
う
)
つすら、天に応じ民の
望
(
のぞみ
)
にしたがへば、
六二
周
(
しう
)
八百年の
創業
(
さうげふ
)
となるものを、まして
六三
しるべき
位
(
くらゐ
)
ある身にて、
六四
牝鶏
(
ひんけい
)
の
晨
(
あした
)
する
代
(
よ
)
を取つて
代
(
かは
)
らんに、道を失ふといふべからず。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
李景隆は大兵を率いて燕王を
伐
(
う
)
たんと北上す。
運命
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
義元の本陣が通過するにあたって、必ず猛襲して来るであろうと見られている敵の丸根の
砦
(
とりで
)
を
伐
(
う
)
つべしと——
疾
(
と
)
く前方へ出陣していたからである。
新書太閤記:02 第二分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
日本にも『東鑑』に、俣野景久、橘遠茂の軍勢を相具し甲斐源氏を
伐
(
う
)
たんと富士
北麓
(
ほくろく
)
に宿った夜、その兵の弓絃を鼠に噛み尽くされついに敗軍したとあり。
十二支考:11 鼠に関する民俗と信念
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
昔
(
むかし
)
鄭
(
てい
)
の
武公
(
ぶこう
)
、
胡
(
こ
)
を
伐
(
う
)
たんと
欲
(
ほつ
)
し、
廼
(
すなは
)
ち
(一〇二)
其子
(
そのこ
)
を
以
(
もつ
)
て
之
(
これ
)
に
妻
(
めあは
)
せたり。
因
(
よ
)
つて
羣臣
(
ぐんしん
)
に
問
(
と
)
うて
曰
(
いは
)
く、「
吾
(
われ
)
、
兵
(
へい
)
を
用
(
もち
)
ひんと
欲
(
ほつ
)
す、
誰
(
たれ
)
か
伐
(
う
)
つ
可
(
べ
)
き
者
(
もの
)
ぞ」と。
關其思
(
くわんきし
)
曰
(
いは
)
く、「
胡
(
こ
)
伐
(
う
)
つ
可
(
べ
)
し」と。
国訳史記列伝:03 老荘申韓列伝第三
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
その一方を
抛棄
(
ほうき
)
して、一方へ力を
協
(
あわ
)
せ、まず、三木城の別所一族だけを
伐
(
う
)
つ——とすれば、これは優位に立ち直る絶対方針となるにはちがいないが——
新書太閤記:05 第五分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
要
(
えう
)
は
兵
(
へい
)
を
彊
(
つよ
)
くし
(一〇六)
馳説
(
ちぜい
)
の
(一〇七)
從横
(
しようくわう
)
を
言
(
い
)
ふ
者
(
もの
)
を
破
(
やぶ
)
るに
在
(
あ
)
るなり。
是
(
ここ
)
に
於
(
おい
)
て
南
(
みなみ
)
は百
越
(
ゑつ
)
を
平
(
たひ
)
らげ、
北
(
きた
)
は
陳蔡
(
ちんさい
)
を
并
(
あは
)
せ
(一〇八)
三
晉
(
しん
)
を
却
(
しりぞ
)
け、
西
(
にし
)
は
秦
(
しん
)
を
伐
(
う
)
つ。
諸矦
(
しよこう
)
、
楚
(
そ
)
の
彊
(
つよ
)
きを
患
(
うれ
)
ふ。
国訳史記列伝:05 孫子呉起列伝第五
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
ゆえに、朕は意を決し、呉を
伐
(
う
)
つため、これまで進発して来た途中であるが、前途の吉凶いかがあろうか。
忌憚
(
きたん
)
なく、仙翁の
卜
(
うらな
)
う旨を聞かせてもらいたい
三国志:10 出師の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
(二七)
桓公
(
くわんこう
)
實
(
じつ
)
は
少姫
(
せうき
)
を
怒
(
いか
)
つて、
南
(
みなみ
)
のかた
蔡
(
さい
)
を
襲
(
おそ
)
ふ。
管仲
(
くわんちう
)
因
(
よ
)
つて
楚
(
そ
)
を
伐
(
う
)
ち、
(二八)
包茅
(
はうばう
)
の・
周室
(
しうしつ
)
に
入貢
(
にふこう
)
せざるを
責
(
せ
)
む。
桓公
(
くわんこう
)
實
(
じつ
)
は
北
(
きた
)
のかた
山戎
(
さんじう
)
を
征
(
せい
)
す、
而
(
しかう
)
して
管仲
(
くわんちう
)
因
(
よ
)
つて
燕
(
えん
)
をして
召公
(
せうこう
)
の
政
(
まつりごと
)
を
修
(
をさ
)
めしむ。
国訳史記列伝:02 管晏列伝第二
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
ご一族の
曹真
(
そうしん
)
将軍を、
中原
(
ちゅうげん
)
大都督となして、陽平関より堂々蜀に
伐
(
う
)
ち入るの正攻、大編隊を率いさせ給えば、たとい孔明が、どう智慧をめぐらしてみても
三国志:10 出師の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
其後
(
そののち
)
、
魏
(
ぎ
)
、
趙
(
てう
)
を
伐
(
う
)
つ。
趙
(
てう
)
、
急
(
きふ
)
なり。
救
(
すくひ
)
を
齊
(
せい
)
に
請
(
こ
)
ふ。
齊
(
せい
)
の
威王
(
ゐわう
)
、
孫臏
(
そんびん
)
を
將
(
しやう
)
とせんと
欲
(
ほつ
)
す。
臏
(
ひん
)
、
辭謝
(
じしや
)
して
曰
(
いは
)
く、
(三一)
『
刑餘
(
けいよ
)
の
人
(
ひと
)
、
不可
(
ふか
)
なり』と。
是
(
ここ
)
に
於
(
おい
)
て
乃
(
すなは
)
ち
田忌
(
でんき
)
を
以
(
もつ
)
て
將
(
しやう
)
となして、
孫子
(
そんし
)
を
師
(
し
)
となす。
国訳史記列伝:05 孫子呉起列伝第五
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
「それがしは漢の名将の子、将軍も漢朝の忠臣馬援が後胤ではないか。そのふたりが漢朝の宗室たる劉玄徳を
伐
(
う
)
ちに向われるか。しかも逆臣の命に
頤使
(
いし
)
されて」
三国志:08 望蜀の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
曹操こそ
朕
(
ちん
)
を苦しめ、漢室を
晦
(
くろ
)
うしている大逆である。馬騰! そちの兵はそのいずれを
伐
(
う
)
ちにきたのか
三国志:08 望蜀の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
鞍馬の峰にあって、奥州へ逃げのびた
遮那王
(
しゃなおう
)
の
義経
(
よしつね
)
も、短くて華やかなその生涯を、つい二年ほど前に閉じて、人もあろうに、兄の頼朝の兵に
伐
(
う
)
たれてしまった。
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「伊丹を攻める手段です。事ここに至りましては、荒木村重は断乎と
伐
(
う
)
つの一手しかありません」
新書太閤記:05 第五分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
東華門の
王必
(
おうひつ
)
の営中に、火がかかるのを合図に、内外から起って、先ず彼を
伐
(
う
)
ち、すぐ一手になって、禁裡へ馳せつけ、帝に奏して、
五鳳楼
(
ごほうろう
)
へ出御を仰ぎ、そこへ百官を召し集めて
三国志:09 図南の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
従来、柴田や滝川などと固く結んで、秀吉を
伐
(
う
)
たんの
企
(
くわだ
)
ては着々とすすめていたが、その秀吉から逆攻をうけることなどは全く予期していなかったのだ。敵を知らざることも甚だしい。
新書太閤記:09 第九分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
中国を征し、九州を略し、四国を治め、
陸奥
(
みちのく
)
を
伐
(
う
)
つとも、それのみで、
上
(
かみ
)
朝廷を安んじ奉り、四民を和楽せしめ、しかも次の文化の建設、世々の隆昌の
礎
(
いしずえ
)
がすえられるとはいえません。
新書太閤記:06 第六分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「捨ておかれぬ大事である」となして、
伐
(
う
)
つならば今、信長がなお、他に繁忙なうちにこそと、はやくも兵船十数艘に、
芸州
(
げいしゅう
)
吉田の兵を満載して、姫路附近の海辺から押しあげて来た。
黒田如水
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「呉はいま
伐
(
う
)
つべからずです。魏を伐てば呉は自然に亡ぶものでしょう。もし魏を後にして、呉へかからば、かならず魏呉同体となって蜀は苦境に立たざるを得ないだろうと思われます」
三国志:10 出師の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
暴
(
ぼう
)
を
伐
(
う
)
つに、武をもってしては、火を消すに火をそそぐようなものでしょう。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「天の与えた好機だ。ただちに大軍を
下江
(
げこう
)
させて、呉を
伐
(
う
)
ち取らんか」
三国志:06 孔明の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
伐
常用漢字
中学
部首:⼈
6画
“伐”を含む語句
誅伐
伐採
朝鮮征伐
伐倒
討伐
木伐
殺伐
征伐
伐木
伐出
濫伐
北伐
間伐
伐開
背伐
伐口
伐取
東伐
私伐
賄征伐
...