ほこ)” の例文
修業の出來ぬも、事の成らぬも、過を改むることの出來ぬも、功にほこ驕謾けうまんの生ずるも、皆な自ら愛するが爲なれば、決して己れを愛せぬもの也。
遺訓 (旧字旧仮名) / 西郷隆盛(著)
顔淵曰く、願わくは善にほこることなく労を施すことなからん。子路曰く、願わくは子の志を聞かん。子曰く、老者には安んぜられ、朋友には信ぜられ、少者にはなつかしまれん。
孔子 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
顔淵曰く、願わくは善にほこることなく、労をおおいにすること無からんと。子路曰く、願わくは子の志を聞かんと。子曰く、老者は之を安んじ、朋友は之を信じ、少者は之をなずけんと。
論語物語 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
その桜よりも清楚な家族をもつたことを、わたしは私かにほこりとした。
希臘十字 (新字旧仮名) / 高祖保(著)