“きわみ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
96.6%
3.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
婦人の上はしばらく。男子にして修飾を為さんとする者はすべからく一箇の美的識見を以て修飾すべし。流行を追ふは愚のきわみなり。
病牀六尺 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
ここにおいて読書を廃してまた前途を考ふるに、資性愚鈍にして外国文学を専攻するも学力の不充分なるため会心の域に達せざるは、遺憾のきわみなり。
『文学論』序 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
まさたけなわになりて、この楽器のうちにひそみしさまざまのいとの鬼、ひとりびとりにきわみなきうらみを訴へをはりて、いまや諸声もろごえたてて泣響なきとよむやうなるとき、いぶかかしや、城外に笛の起りて
文づかひ (新字旧仮名) / 森鴎外(著)