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極
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きはみ
ふりがな文庫
“
極
(
きはみ
)” の例文
其の時院の
御
(
み
)
けしきかはらせ給ひ、汝聞け、帝位は人の
極
(
きはみ
)
なり。
若
(
も
)
し
人道
(
にんだう
)
上
(
かみ
)
より乱す
則
(
とき
)
は、天の
命
(
めい
)
に応じ、
民
(
たみ
)
の
望
(
のぞみ
)
に
順
(
したが
)
うて是を
伐
(
う
)
つ。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
若し此事真実に候はゞ、辞安
仮令
(
たとひ
)
学問に
長
(
た
)
け候とも、其心術は憎むべき
極
(
きはみ
)
に
可有之
(
これあるべく
)
候。何卒詳細御調査之上、直筆
無諱
(
いむことなく
)
御発表相成度奉存候。
伊沢蘭軒
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
こたび家に歸り給ふは、譬へば先づ絲もてその足を結びおき、暫し籠より出だして
翺翔
(
かうしやう
)
せしむるが如くなるべし。
傷
(
いた
)
ましきことの
極
(
きはみ
)
ならずや。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
あゝラチオ
人
(
びと
)
の
榮
(
さかえ
)
よ——汝によりて我等の言葉その力の
極
(
きはみ
)
をあらはせり——あゝわが
故郷
(
ふるさと
)
の
永遠
(
とこしへ
)
の實よ 一六—一八
神曲:02 浄火
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
たとひ信仰に無知なりとも、七千人の
幼児
(
インノセンス
)
が無知を罰し給ふか。われも亦インノセンスといふ。
主
(
しゆ
)
よ、われも彼等の如く罪は無い。
老
(
おい
)
の
極
(
きはみ
)
のこの身を罰し給ふ勿れ。
法王の祈祷
(新字旧仮名)
/
マルセル・シュウォッブ
(著)
▼ もっと見る
況
(
いは
)
んや見合ひなどした際、どちらか一方が幻滅を感じたにも拘らず、当座の義理や体裁から、これを
有耶無耶
(
うやむや
)
に葬つて結婚するなどに至つては笑止の
極
(
きはみ
)
であると思ふ。
恋愛と夫婦愛とを混同しては不可ぬ
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
「父母を見れば尊し、
妻子
(
めこ
)
見ればめぐし
愛
(
うつく
)
し、世の中はかくぞ
道理
(
ことわり
)
」、「
地
(
つち
)
ならば
大王
(
おほきみ
)
います、この照らす日月の下は、
天雲
(
あまぐも
)
の
向伏
(
むかふ
)
す
極
(
きはみ
)
、
谷蟆
(
たにぐく
)
のさ渡る極、
聞
(
きこ
)
し
食
(
を
)
す国のまほらぞ」
万葉秀歌
(新字新仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
折
(
をり
)
から
淡々
(
あは/\
)
しい
月
(
つき
)
の
光
(
ひかり
)
、
鐵窓
(
てつさう
)
を
洩
(
も
)
れて、
床
(
ゆか
)
の
上
(
うへ
)
に
網
(
あみ
)
に
似
(
に
)
たる
如
(
ごと
)
き
墨畫
(
すみゑ
)
を
夢
(
ゆめ
)
のやうに
浮出
(
うきだ
)
したのは、
謂
(
い
)
ふやうなく、
凄絶
(
せいぜつ
)
又
(
また
)
慘絶
(
さんぜつ
)
の
極
(
きはみ
)
で
有
(
あ
)
つた、アンドレイ、エヒミチは
横
(
よこ
)
たはつた
儘
(
まゝ
)
、
未
(
ま
)
だ
息
(
いき
)
を
殺
(
ころ
)
して
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
眼路
(
めぢ
)
眇茫
(
べうばう
)
として
極
(
きはみ
)
無く、
樹蔭
(
こかげ
)
も見えぬ
大野
(
おほの
)
らや
海潮音
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
かの高きにいまして
極
(
きはみ
)
なくかつ言ひ難き
幸
(
さいはひ
)
は、恰も光線の
艶
(
つや
)
ある物に臨むがごとく、馳せて愛にいたり 六七—六九
神曲:02 浄火
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
眼路
(
めぢ
)
眇茫
(
びようぼう
)
として
極
(
きはみ
)
無く、
樹蔭
(
こかげ
)
も見えぬ大野らや
海潮音
(新字旧仮名)
/
上田敏
(著)
〔天堂の底〕天上の幸福の
極
(
きはみ
)
(天、一八・二一參照)
神曲:03 天堂
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
たゞ
甲板
(
かふはん
)
に据ゑぬればげにや
笑止
(
せうし
)
の
極
(
きはみ
)
なる。
海潮音
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
たゞ
甲板
(
こうはん
)
に据ゑぬればげにや
笑止
(
しようし
)
の
極
(
きはみ
)
なる。
海潮音
(新字旧仮名)
/
上田敏
(著)
“極”の意味
《名詞》
(きょく)2端のうちの一方。
(ごく)1,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000 = 1048を表す。載の次で恒河沙の前の位。
《形容動詞》
(ごく)程度の大きい様。
(出典:Wiktionary)
極
常用漢字
小4
部首:⽊
12画
“極”を含む語句
京極
極刑
見極
極端
極光
北極
極微
至極
極々
極彩色
取極
極月
極熱
極楽寺
感極
北極星
終極
結極
極限
極付
...