“きょく”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:キョク
語句割合
39.5%
31.4%
巨躯20.9%
8.1%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
更に最後に言って置くべきは、此のきょくついに死を讃美する、そして此れを希うという事が出来るのが当然である。
絶望より生ずる文芸 (新字新仮名) / 小川未明(著)
門閥の人を悪まずしてその悪習を悪む所がその不平のきょくは、人から侮辱されるその侮辱の事柄をにくみ、ついには人を忘れてただその事柄を見苦しきことゝ思い
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
狼狽ろうばいきょく逆上ぎゃくじょうしたようになっている音松を案内して、若侍は、かね命令いいつけられていたものらしく、ドンドン奥へ通って行く。
魔像:新版大岡政談 (新字新仮名) / 林不忘(著)
「泣いたり、怒鳴ったりするのは、まだ悲しみや怒りのきわみじゃない。悲痛のきょくは沈黙だ。沈黙が最も深い悲痛だ。」
遠藤(岩野)清子 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
そのきょく鳥羽上皇に奉仕して熊野に来たりとどまりし女官が開きし古尼寺をすら、神社と称して公売せんとするに至れり。
神社合祀に関する意見 (新字新仮名) / 南方熊楠(著)
おれがききとれていたら、じいさんはにこにこしながら、三つながきょくをきかしてくれました。おれは、おれいに、とんぼがえりを七へん、つづけざまにやってせました。
花のき村と盗人たち (新字新仮名) / 新美南吉(著)
ふりかえって見ると、甲州街道の木立に見え隠れして、旗影と少年音楽隊のきょくが次第に東へ進んで行く。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
妖怪変化ようかいへんげというものは、「」いといってしまってはきょくのないものにはちがいない。
ばけものばなし (新字新仮名) / 岸田劉生(著)
障子のうちの作者は、影法師の動きだけで十分に鶯たることを鑑定し得るのであろうが、それだけではいささかきょくがない。
古句を観る (新字新仮名) / 柴田宵曲(著)
さて、多くのびわうたの中で、この法師がいちばんとくいだったのは、だんうら合戦かっせんの一きょくでありました。
壇ノ浦の鬼火 (新字新仮名) / 下村千秋(著)
思い起こす大正末年の歳晩、柳家金語楼、当時新進のホヤホヤで神戸某劇場の有名会へ初登場のみぎり、一夜、同行の先輩柳家三語楼、昇龍斎貞丈、尺八の加藤渓水の諸家と福原某旗亭において慶祝の小宴を催したが、興至るやじつにしばしば畳叩いて三語楼と巨躯きょくの貞丈は
寄席行灯 (新字新仮名) / 正岡容(著)
人波にまれながらも、その巨躯きょくが目立って見える。
古句を観る (新字新仮名) / 柴田宵曲(著)
見あげるようなその巨躯きょくに圧倒され、眩惑げんわくされていた。
石狩川 (新字新仮名) / 本庄陸男(著)
裏返しにされた亀の子のように、歌麿の巨躯きょくは、床の上でじたばたするばかりだった。
歌麿懺悔:江戸名人伝 (新字新仮名) / 邦枝完二(著)
鰐口は晩酌ばんしゃくの最中で、うるさいと思ったが、いやにしつこくいどんで来るので着物を脱いで庭先に飛び降り、突きかかって来る才兵衛の巨躯きょくを右に泳がせ左に泳がせ、自由自在にあやつれば
新釈諸国噺 (新字新仮名) / 太宰治(著)
きょくに対している人は阿波守重喜しげよし
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
大納言のつかさは「天下喉舌こうぜつノ官」ともいわれるきょくである。聖旨を下達し、下の善言もれる機関とあるのでそんなとなえもあったとみえる。
私本太平記:10 風花帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
消印けしんはヒントンディーンきょく