“きょく”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:キョク
語句割合
37.9%
33.7%
巨躯21.1%
7.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
されば孤独のわびしさを忘れようとしてひたすら詩興のすくいを求めても詩興更に湧き来らぬ時憂傷の情ここに始めて惨憺さんたんきょくいたるのである。
雨瀟瀟 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
障子のうちの作者は、影法師の動きだけで十分に鶯たることを鑑定し得るのであろうが、それだけではいささかきょくがない。
古句を観る (新字新仮名) / 柴田宵曲(著)
「な、な、な、なにをしおった?」と、居間から旦那様の叫喚きょうかん! つづいて廊下をずしんずしんと旦那様の巨躯きょくがこっちへ転がってくる気配がした。
什器破壊業事件 (新字新仮名) / 海野十三(著)
大納言のつかさは「天下喉舌こうぜつノ官」ともいわれるきょくである。聖旨を下達し、下の善言もれる機関とあるのでそんなとなえもあったとみえる。
私本太平記:10 風花帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)