“きょく”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:キョク
語句割合
40.2%
32.9%
巨躯18.3%
8.5%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そのきょく鳥羽上皇に奉仕して熊野に来たりとどまりし女官が開きし古尼寺をすら、神社と称して公売せんとするに至れり。
神社合祀に関する意見 (新字新仮名) / 南方熊楠(著)
普通と云うと結構なようだが、普通のきょく平凡の堂にのぼり、庸俗の室にったのはむしろ憫然びんぜんの至りだ。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
障子のうちの作者は、影法師の動きだけで十分に鶯たることを鑑定し得るのであろうが、それだけではいささかきょくがない。
古句を観る (新字新仮名) / 柴田宵曲(著)
老人はそのきょくいた。——クリストフは祖父そふと一しょに作曲さっきょくしたことが、ひどく得意とくいだった。
ジャン・クリストフ (新字新仮名) / ロマン・ロラン(著)
腰から下に、子供たちが群がったところを見ると、与八の巨躯きょくが、雲際うんさいはるかにそびえているもののようです。
大菩薩峠:25 みちりやの巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
膃肭獣おっとせい成牡せいぼ(ブル)、年齢八、九歳、体重八十貫、牡牛おうしのごとき黒褐色の巨躯きょく
フレップ・トリップ (新字新仮名) / 北原白秋(著)
しかし自身がそのきょくに当れば利害の旋風つむじき込まれて、うつくしき事にも、結構な事にも、目はくらんでしまう。
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
今までこれといってきょくに当たり意志を実行せんとする場所におらぬものは、一番悪く言われぬものである。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)