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極
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きめ
ふりがな文庫
“
極
(
きめ
)” の例文
それから満枝は益す禿の
寵
(
ちよう
)
を得て、内政を自由にするやうになつたから、定めて
生家
(
さと
)
の方へ
貢
(
みつ
)
ぐと思の外、
極
(
きめ
)
の
給
(
もの
)
の外は
塵葉
(
ちりつぱ
)
一本
饋
(
や
)
らん。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
(へん、腹合せの姉弟だ。)と一万石に
極
(
きめ
)
っちまう! 旦那が悪いというでもなく、私と芳さんが悪いのでもなく、ただ悪いのは世間だよ。
化銀杏
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
丁度お若さんがこの
庵
(
いおり
)
に
籠
(
こも
)
る様になった頃より、毎日々々チャンと時間を
極
(
きめ
)
て廻って来る
門付
(
かどづけ
)
の物貰いがございまして、
衣服
(
なり
)
も余り見苦しくはなく
根岸お行の松 因果塚の由来
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
して足早に行過しも
可笑
(
をか
)
し
御嶽
(
みたけ
)
の
宿
(
しゆく
)
にて
晝食
(
ちうじき
)
す此に
可兒寺
(
かにでら
)
また鬼の首塚などありと聞けど足痛ければ素通りと
極
(
きめ
)
て車を走らす是より山の頂の大岩道を
木曽道中記
(旧字旧仮名)
/
饗庭篁村
(著)
惡
(
にく
)
みて種々
折檻
(
せつかん
)
なし
剩
(
あまつ
)
さへ藤三郎の乳母お安と言女をも永の
暇
(
いとま
)
を遣したり其
譯
(
わけ
)
は此乳母先代平助の時より
奉公
(
ほうこう
)
に來り
譜代
(
ふだい
)
同樣の
極
(
きめ
)
にて藤三郎の乳母となせしかば藤三郎を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
▼ もっと見る
そう言って
極
(
きめ
)
つけそうな目をして、小野田は
疳癪
(
かんしゃく
)
が募って来るとき、いつもするように
口髭
(
くちひげ
)
の毛根を引張っていたが、調子づいて父親を
欵待
(
もてな
)
していた彼女に寝込まれたことが
あらくれ
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
もうどこかの人にお
極
(
きめ
)
になっているのではありませんか。
ファウスト
(新字新仮名)
/
ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ
(著)
はアまことに何うもお
芽出度
(
めでと
)
うございます、なに
私
(
わっち
)
は側に立っていて見兼たもんですから、ぽかり一つ
極
(
きめ
)
ると、驚いて逃げる所を又
打殴
(
ぶんなぐ
)
ったんだか
敵討札所の霊験
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
ますます思いせまる事ありて覚悟を
極
(
きめ
)
しならんと身を潜まして窺うに、幾度か欄干へ手をかけて幾度か躊躇し、やがて下駄を脱ぎすつる様子に走り倚りて抱き留めたり。
良夜
(新字新仮名)
/
饗庭篁村
(著)
違えず
回
(
まは
)
るが
肝要
(
かんえう
)
なり今も云通り爰の處の川柳點にて「日々の
時計
(
とけい
)
になるや
小商人
(
こあきんど
)
」と
吟
(
ぎん
)
じられしと云ば長八は感心して成程よく
會得
(
わかり
)
しとて長兵衞の
咄
(
はなし
)
の通り
翌日
(
あす
)
の朝も
刻限
(
こくげん
)
を
極
(
きめ
)
て籠を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
ここで
極
(
きめ
)
て下さいましょうか。
過日
(
このあいだ
)
、病院で掛合いました時のように、久能山で返事しようじゃ困りますよ。ここは久能山なんですから。またと云っちゃ
竜爪山
(
りゅうそうざん
)
へでも行かなきゃならない。
婦系図
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
お前さん方のために、どうお
極
(
きめ
)
下さるか、それをお
聞
(
きき
)
。
ファウスト
(新字新仮名)
/
ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ
(著)
所を得ますようにお
極
(
きめ
)
下さいまし。
ファウスト
(新字新仮名)
/
ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ
(著)
“極”の意味
《名詞》
(きょく)2端のうちの一方。
(ごく)1,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000 = 1048を表す。載の次で恒河沙の前の位。
《形容動詞》
(ごく)程度の大きい様。
(出典:Wiktionary)
極
常用漢字
小4
部首:⽊
12画
“極”を含む語句
京極
極刑
見極
極端
極光
北極
極微
至極
極々
極彩色
取極
極月
極熱
極楽寺
感極
北極星
終極
結極
極限
極付
...