“もくじき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
木食71.4%
木喰28.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
淡き水蒸気にさえぎられ候、但し日光の工合にて、かえって鳥だけは、朝よりも明瞭に仰がれ候(側は陰に入るより)、駒ヶ岳の孤峭こしょうは、槍ヶ岳を忍ばせ、木食もくじき仙の裸形の如く、雪の斑は
雪の白峰 (新字新仮名) / 小島烏水(著)
「これこそ倶係震卦教ぐけいしんけきょう、敵の眼をあざむき隠したが、悟られもせず健在健在! いざやこれより木食もくじき仙人を訊ね、教理の解釈秘法の修行を、つぶさにご教授願わねばならぬ! あら有難や!」
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
その折私は始めて小宮山氏から「木喰もくじき上人」という名を聞かされました。そうして峡南きょうなんの人だということが付け加えられました。
民芸四十年 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
それから木喰もくじき上人様が、日本廻国をなさって八十八歳の時、また一度村へお帰りになりました時もお目にかかりました。
大菩薩峠:35 胆吹の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)