“胡床”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あぐら75.0%
こしょう25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
にこにこしながら、長火鉢の向う側へ、胡床あぐらをかいた。自分の家のような気やすさである。印半纏に、半ズボンをはいている。
花と龍 (新字新仮名) / 火野葦平(著)
その前に胡床あぐらを掻き、赤銅の煙管を火鉢の縁にうち付けながら早朝から誰でも引見して談論風発するという豪傑肌でした。
生々流転 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
それは胡床こしょう肱掛ひじかけでした。胡床はつまり椅子です。お天気の日、女はこれを外へ出させて、日向ひなたに、又、木陰に、腰かけて目をつぶります。
桜の森の満開の下 (新字新仮名) / 坂口安吾(著)
挟箱はさみばこ一人、続いて侍女二人、すぐ駕になって、駕脇に、四人の女、後ろに胡床こしょう、草履取り、小者、広敷番、侍女数人——と、つづいて来た。
南国太平記 (新字新仮名) / 直木三十五(著)