“挟箱”の読み方と例文
旧字:挾箱
読み方割合
はさみばこ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
挟箱はさみばこ一人、続いて侍女二人、すぐ駕になって、駕脇に、四人の女、後ろに胡床こしょう、草履取り、小者、広敷番、侍女数人——と、つづいて来た。
南国太平記 (新字新仮名) / 直木三十五(著)
一人の雲助は銭の一さしを口にくはへてその内の幾らかを両手にわけて勘定してをる。その傍に挟箱はさみばこを下ろして煙草を吹かしてをる者もある。
病牀六尺 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
歩むともなく佇むともなく立っていると、その後ろには、挟箱はさみばこがおともをしているといったような尋常一様の御祝儀のお供ぞろいみたようなものです。
大菩薩峠:29 年魚市の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)