“はさみばこ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
挟箱57.7%
挾箱34.6%
挿箱3.8%
鋏筥3.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一人の雲助は銭の一さしを口にくはへてその内の幾らかを両手にわけて勘定してをる。その傍に挟箱はさみばこを下ろして煙草を吹かしてをる者もある。
病牀六尺 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
三百石の家にては侍二人、具足持ぐそくもち一人、鑓持やりもち一人、挾箱はさみばこもち一人、馬取二人、草履ぞうりとり一人、小荷駄こにだ二人の軍役を寛永十年二月十六日の御定めなり。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
玲瓏れいろうたる好風貌、馬上手綱たづなを掻い繰って、草木森々たる峠路を伊那から諏訪へ歩ませて行く。進物台、挿箱はさみばこ、大鳥毛、供奴ともやっこ、まことに立派な使者振りである。
八ヶ嶽の魔神 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
蚊屋つるに又ふまへけり鋏筥はさみばこ 流志
古句を観る (新字新仮名) / 柴田宵曲(著)