故障こしょう)” の例文
どこかに故障こしょうがあったにちがいなかろう? 自分じぶんちからでできることは、よく反省はんせいして、注意ちゅういおこたってはならない——。
いちじゅくの木 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「このごろの人は武術で身体をねらないからいけません。それに洋食ばかりしますから、とかく故障こしょうが多くなりますよ」
苦心の学友 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
あるいは神経衰弱だのあるいはリュウマチスだのあるいは胃弱いじゃくだのと、その他種々の故障こしょうのために、天賦てんぷの力の百分の一も利用せず発揮もせずに一生送る者は
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
水車すいしゃの運動はことなき平生へいぜいには、きわめて円滑えんかつにゆくけれど、なにかすこしでも回転かいてんにふれるものがあると、いささかの故障こしょう全部ぜんぶの働きをやぶるのである。
(新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
たといこの事が行われざるも造船所計画けいかく進行しんこう故障こしょうを及ぼさしむべからずとの用意よういに外ならず。
小間癪こましゃくれて先の知れぬ所へゆくいやだと吼顔ほえづらかいてにげでも仕そうな様子だから、買手の所へ行く間一寸ちょっと縛っておいたのだ、珠運しゅうんとかいう二才野郎がどういう続きで何の故障こしょう
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
「そればかりじゃない。鼻がまだ直りきらんのでしょう。ちょっと見るとねているようじゃが、五年も六年も拗ね通されるものじゃない。身体に故障こしょうがあるからでさあ」
入江のほとり (新字新仮名) / 正宗白鳥(著)
一昨日おととい第二限だいにげんころなんか、なぜ燈台とうだいを、規則以外きそくいがいに間(一時空白)させるかって、あっちからもこっちからも、電話で故障こしょうが来ましたが、なあに、こっちがやるんじゃなくて、わたどりどもが
銀河鉄道の夜 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
「きょう、電車でんしゃに、なにか故障こしょうでもなかったでしょうか。」と、たまらなくなって、おかあさんは駅員えきいんにたずねました。
夕焼けがうすれて (新字新仮名) / 小川未明(著)
と私は故障こしょうを申入れた。ほかの人は兎に角、この老人には気が引ける。
凡人伝 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
ただ、おとこが、そんなことをくちなかでいったときに、偶然ぐうぜん機械きかい故障こしょうしょうじたのがふしぎだったのであります。
窓の下を通った男 (新字新仮名) / 小川未明(著)
といって椅子を離れた時には、お花姉さんもお歌姉さんも、何卒どうぞといったようにうなずいた。乃公も面白かろうと思って、別段故障こしょうを申立てなかったが、今考えて見るとの時故障を申立てるとかった。
いたずら小僧日記 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
「たぶんこの大波おおなみでゆくえをまよったか、それともふね故障こしょうができてこのみなとはいってきたのでありましょう。」
黒い旗物語 (新字新仮名) / 小川未明(著)
工夫こうふは、野原のはらなかっている、電信柱でんしんばしらうえ仕事しごとをしていました。故障こしょうのある箇所かしょ修繕しゅうぜんしたのです。
頭をはなれた帽子 (新字新仮名) / 小川未明(著)
機械きかいちからうごいている汽車きしゃが、機械きかい故障こしょうしょうじた時分じぶんまるのは、なんのふしぎもないことでした。
窓の下を通った男 (新字新仮名) / 小川未明(著)
ちょうど、そのおりのことです。ビルディングのエレベーターに故障こしょうができて、まってしまった。その修繕しゅうぜんには、五、六日間にちかんかかるそうです。やとにんたちは、あたまあつめて
夏とおじいさん (新字新仮名) / 小川未明(著)
しかし、不思議ふしぎなことに、まだりくかって、いくらもふねかえさないうちに、どのふねも、なんの故障こしょうがないのに、しぜんとうみにのみまれるように、おともなくしずんでしまいました。
黒い人と赤いそり (新字新仮名) / 小川未明(著)
このとき、汽車きしゃ故障こしょうなおって、汽笛きてきらすと、ふたたびうごきしました。
窓の下を通った男 (新字新仮名) / 小川未明(著)