“脇廊下”の読み方と例文
読み方割合
わきろうか100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
また、修法の間(ま)から、脇廊下(わきろうか)を此方(こなた)へ参らるゝ資治卿の方は、佩刀(はかせ)を持つ扈従(こしょう)もなしに、唯(ただ)一人なのである。御家風(ごかふう)か質素か知らない。
妖魔の辻占 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
と、局は、もの優しく微笑(ほほえ)んで、また先の如く手を取つて、今度は横斜違(よこはすかい)に、ほの暗い板敷(いたじき)を少時(しばし)渡ると、※(ぱっ)ともみぢの緋の映る、脇廊下(わきろうか)の端へ出た。
妖魔の辻占 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
片手を膝(ひざ)に垂れた時、早(は)や其の襖際に気勢(けはい)した資治(やすはる)卿の跫音(あしおと)の遠ざかるのが、静(しずか)に聞えて、もとの脇廊下(わきろうか)の其方(そなた)に、厳(おごそか)な衣冠束帯(いかんそくたい)の姿が——其の頃の御館(みたち)の状(さま)も偲(しの)ばれる——襖(ふすま)の羽目(はめ)から
妖魔の辻占 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)