“脇指”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
わきざし87.5%
わきゆび12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
このばけもの、といったか、河童かっぱ、といったか、記してないが、「いでその手ぶし切落さんと、若き人、脇指わきざし、」……は無法である。
雪柳 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
昔の武士でも川狩に行く時は大概大小をたばさむやうの事はなく脇指わきざし一本位で行つたらうと思ふが、脇指でも刀といふであらうか。その上
病牀六尺 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
時に、脇指わきゆびに手を掛けはしたものの、鷲のために支へられて梢にまつた身体からだである。——殺しおほせるまでも、かれきずつけて地に落されたら、立処たちどころに五体が砕けよう。
妖魔の辻占 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)