“大廊下”の読み方と例文
読み方割合
おおろうか100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そして、向こうのはしの一枚がポンとめくれる——たちまち飛びだした呂宋兵衛るそんべえ脱兎だっとのごとく大廊下おおろうかから武者走むしゃばしりににげだした。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
大廊下おおろうかには人がいる、ワイワイとさわいでいる。そッちへは逃げられない、次のへ、スーと抜けてくると、障子しょうじやりをもってる人影がうつっている。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「あッ!」と藤巻石弥ふじまきいしやも、同時にひとみをおさえて飛びしさる、とたんにすきをねらった老婆ろうばは、黒布こくふをひるがえしてドドドドドッと大廊下おおろうかから庭先へ飛びおりた。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)