“畳廊下”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たたみろうか75.0%
たゝみらうか25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
といって、あとを追ってきた愚楽老人が、そこの九尺の畳廊下たたみろうかに、平伏した。手に、小さな鋏を持っている。
丹下左膳:02 こけ猿の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
それから、半時はんときばかりのちである。了哲は、また畳廊下たたみろうかで、河内山に出っくわした。
煙管 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
そこで脇差わきざしばかりしてゐて、奉行に呼ばれると、脇差をも畳廊下たゝみらうかに抜いて置いて、無腰むこし御用談ごようだんに出る。この御用談の間に呼んで捕へようと云ふのが手筈である。
大塩平八郎 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
それを聞いた時、瀬田は「暫時ざんじ御猶予ごいうよを」と云つて便所につた。小泉は一人いつもの畳廊下たゝみらうかまで来て、脇差を抜いて下に置かうとした。此畳廊下の横手に奉行の近習きんじゆ部屋がある。
大塩平八郎 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)