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畳鰯
ふりがな文庫
“畳鰯”の読み方と例文
読み方
割合
たたみいわし
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
たたみいわし
(逆引き)
厠
(
かわや
)
へ立つとき、笹村は苦笑しながらそこを通った。女はうつむいて、
畳鰯
(
たたみいわし
)
を
炙
(
あぶ
)
っていたが、白い顔には酒の気があるようにも見えなかった。
黴
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
菊の花を
乾
(
ほ
)
して、薄い
海苔
(
のり
)
のように一枚一枚に堅めたものである。
精進
(
しょうじん
)
の
畳鰯
(
たたみいわし
)
だと云って、居合せた
甲子
(
こうし
)
が、さっそく
浸
(
ひた
)
しものに湯がいて、
箸
(
はし
)
を
下
(
くだ
)
しながら、酒を飲んだ。
永日小品
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
魚類
(
ぎょるい
)
では
方頭魚
(
あまだい
)
の
未醤漬
(
みそづけ
)
を
嗜
(
たし
)
んだ。
畳鰯
(
たたみいわし
)
も喜んで食べた。
鰻
(
うなぎ
)
は時々食べた。
渋江抽斎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
畳鰯(たたみいわし)の例文をもっと
(4作品)
見る
“畳鰯(たたみいわし)”の解説
たたみいわし(畳鰯)、たたみしらすは、カタクチイワシの稚魚(シラス)を生のまま冷水で洗い、葭簀(よしず)や木枠に貼った目の細かい網で漉いて天日干しにかけ、薄い板状(網状)に広げる加工を施した食品。
酒の肴としても知られるほか、主に静岡県や神奈川県の沿岸部の特産品として広く知られる。
(出典:Wikipedia)
畳
常用漢字
中学
部首:⽥
12画
鰯
漢検準1級
部首:⿂
21画
“畳”で始まる語句
畳
畳紙
畳敷
畳句
畳付
畳半
畳数
畳廊下
畳々
畳屋
“畳鰯”のふりがなが多い著者
徳田秋声
夏目漱石
森鴎外
太宰治