“畳々”のいろいろな読み方と例文
旧字:疊々
読み方割合
じょうじょう75.0%
でふ/\25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
だから「建たなかった城のあと」で、畳々じょうじょうたる石垣と地下室と隧道とんねるが草にうずもれ、大きな松タアル小さな松グロウ——青苔で足が滑る。
踊る地平線:05 白夜幻想曲 (新字新仮名) / 谷譲次(著)
自分は秋の夜の静寂のうち畳々じょうじょうとして波の如く次第に奥深く重なって行くその屋根と、海のように平かな敷地の片隅に立ち並ぶ石燈籠いしどうろうの影をば
霊廟 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
山半やまのなかば老樹らうじゆえだをつらねなかばより上は岩石がんぜき畳々でふ/\として其形そのかたち竜躍りようをどり虎怒とらいかるがごとく奇々怪々きゝくわい/\いふべからず。ふもとの左右に渓川たにがはありがつしてたきをなす、絶景ぜつけいいふべからず。ひでりの時此滝壺たきつぼあまこひすればかならずしるしあり。