“雩”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あまこひ66.7%
う33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
山半(やまのなかば)は老樹(らうじゆ)条(えだ)をつらね半(なかば)より上は岩石(がんぜき)畳々(でふ/\)として其形(そのかたち)竜躍(りようをどり)虎怒(とらいかる)がごとく奇々怪々(きゝくわい/\)言(いふ)べからず。麓(ふもと)の左右に渓川(たにがは)あり合(がつ)して滝(たき)をなす、絶景(ぜつけい)又言(いふ)べからず。旱(ひでり)の時此滝壺(たきつぼ)に雩(あまこひ)すればかならず験(しるし)あり。
余(よ)先年其古跡を尋(たづね)んとて下(しも)越後にあそびし時、新道(しんだう)村の長(をさ)飯塚知義(いひつかともよし)の話(はなし)に、一年(ひとゝせ)夏の頃雩(あまこひ)の為(ため)に村の者どもを从(したが)へ米山(よねやま)へのぼりしに、薬師(やくし)へ参詣の人山こもりするために御鉢(おはち)といふ所に小屋二ツあり
忽舟に乗じて来るものあり。歌謡東都様なり。之をみれば山村九右衛門樋口小兵衛なり。因て四人同舟して山腹の日国寺に詣る。寺北斗を祭て雩(う)す。燈火昼のごとし。村人群来す。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)