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あまこひ
山半は
老樹条をつらね
半より上は
岩石畳々として
其形竜躍虎怒がごとく
奇々怪々言べからず。
麓の左右に
渓川あり
合して
滝をなす、
絶景又
言べからず。
旱の時此
滝壺に
雩すればかならず
験あり。
余先年其古跡を
尋んとて
下越後にあそびし時、
新道村の
長飯塚知義の
話に、
一年夏の頃
雩の
為に村の者どもを
从へ
米山へのぼりしに、
薬師へ参詣の人山こもりするために
御鉢といふ所に小屋二ツあり
余先年其古跡を
尋んとて
下越後にあそびし時、
新道村の
長飯塚知義の
話に、
一年夏の頃
雩の
為に村の者どもを
从へ
米山へのぼりしに、
薬師へ参詣の人山こもりするために
御鉢といふ所に小屋二ツあり