“畳屋”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たたみや75.0%
たゝみや25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
牛乳屋ちちやが露地へ入れば驚き、酒屋の小僧が「今日こんちは」を叫べば逃げ、大工が来たと見ればすくみ、屋根屋が来ればひそみ、畳屋たたみやが来ても寄りつかない。
二、三羽――十二、三羽 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
十一年前、わしは阿波へ入り込むと同時に、すぐに畳屋たたみやに化けていたよ、紺の股引ももひきにお城半纏しろばんてんを着て、畳針のおかげで御普請ごふしんを幸いに、本丸にまで入り込んだものじゃ。
鳴門秘帖:05 剣山の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
が、驟雨しううすさまじさはすこしもない。すぐ、まはゑん座敷ざしきに、畳屋たゝみやはいつてゐたのも、なんとなくこゝろゆくみやこ時雨しぐれて、をりからゑんはしにトントンとたゝいた茣蓙ござから、かすかつたほこりあをい。
十和田湖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)