“嘘言”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
うそ48.5%
きょげん30.3%
うそごと6.1%
いつわり3.0%
うそい3.0%
しらごつ3.0%
そらごと3.0%
ソラゴト3.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
惣次郎が何かいうと、嘘言うそつきめ、おらを欺しやがってと、大ごえを上げて喚くのだった。妹が、あねさ嫂さと優しくしても碌な返事もしない。
和紙 (新字新仮名) / 東野辺薫(著)
もとより嘘言きょげんは申し上げませぬ。しかし、ここ数日の御猶予あらば、なお仔細に、筑前の動静をお耳に達し得られましょう。
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
嘘言うそごとのようで御座いますがマッタクなんで……ヘイ。
S岬西洋婦人絞殺事件 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
鐘を鳴らせた人物を確認させようとする嘘言いつわりだったので、それを僕の余計な神経が、つい複雑にしてしまったのです。
聖アレキセイ寺院の惨劇 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
祖母たちの子供の責め方は、事実私を、ねじけた嘘言うそいいにさせた。
「先生、鎌かけよっとばい。そげんすぐ欺されなはんならでけん。こん爺さん嘘言しらごついいたい。なあん、小樽で遊ぼか、定山渓にたとらしたですたい。」
フレップ・トリップ (新字新仮名) / 北原白秋(著)
『あいや、冗戯ではありませぬ。聞いたのはそれがし嘘言そらごとは云わぬ』
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「それ見なさい。それは秘密に鯨の涎をば使いよるげに世界一たい。自分の知らん事あ、何でも嘘言ソラゴトと思いなさんな」
近世快人伝 (新字新仮名) / 夢野久作(著)