“刪”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
けづ81.8%
けず18.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一二二むけ一二三物せし中に、木のはしけづりたるに、一二四那須野紙なすのがみのいたうふるびて、文字も一二五むらぎえして所々見定めがたき、正しく妻の筆の跡なり。
又わたくしは事実をもとむるに急なるがために、翫味するに堪へたる抒情の語をも、惜しげなくけづり去つた。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
右のけつは『玉池集』へ出し候詩はすべけずり度く存候間此度遣し候詩□□御高評下され十分に御斧正ごふせい願上候。実はわずかに七首と申すもの故如何いかんともいたし方無し。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
原文に比すれば、その加えたるもの十の六、七、そのけずりたるもの、十の一、二。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)