日置へき)” の例文
矢場にはすでに弓道師範日置へき流に掛けては、相当名のある佐々木源兵衛が詰めかけていたが、殿のおでと立ちいでてうやうやしく式礼した。
八ヶ嶽の魔神 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
同彦次郎などの兵二千をめ、自身は日置へき五郎左、谷崎忠右ただう、小林直八、玉井彦三などの旗本精兵をひっさげて、桑名の城に拠ったのであった。
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
次兄は暫く独身でいたが、やがて日置へき黙仙という禅僧のすすめで再婚した。
故郷七十年 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
ご加判衆はどうなされた! 渡辺殿もお留守かな? 長沼流に甲州流、兵学を学ばれた方々よ、陣をととのえておかかりなされ! 弓は日置へき流、竹林流、とりわけ盛んと承わる
任侠二刀流 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)