“ありがた”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
難有63.1%
有難36.1%
有形0.8%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
其時丑松は膳に向ひ乍ら、かくも斯うして生きながらへ来た今日迄こんにちまでを不思議に難有ありがたく考へた。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
唯だ難有ありがたいのは、ツイ裏手に千本松原のある事と、自分の書齋にあてゝゐる中二階から幾つかの山を望み得る事とである。
樹木とその葉:04 木槿の花 (旧字旧仮名) / 若山牧水(著)
いかにも詩人らしい、親切な思いつきで、ことにも、竹さんとマア坊にお土産を持って来てくれたのは有難ありがたかった。
パンドラの匣 (新字新仮名) / 太宰治(著)
ぼくっともなくてまった有難ありがたことだった。いぬさえみつかないんだからねえ。」
古墓石を有形ありがたの儘に移すこともあり、又別に合墓を立つることもある。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
あるじ夫婦をあはせて焼亡しようぼうせし鰐淵わにぶちが居宅は、さるほど貫一の手にりてその跡に改築せられぬ、有形ありがたよりは小体こていに、質素を旨としたれどもつぱさきの構造をうつしてたがはざらんとつとめしに似たり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)